「101回目のプロポーズ」 感想ブログ

1991年(平成3年) 恋愛ドラマ 満足度☆8つ

お疲れさまです!

今回紹介する物語は私が恋愛も分からなかった中学生の時、毎週月曜に家のテレビに噛り付いて見ていた「101回目のプロポーズ」です。

当時はなんのこっちゃか分からない状態でも、強烈な印象を残した武田鉄矢の「僕は死にましぇーん!」と一途な男の恋愛ストーリー。

色々な経験を経た現在見たら、色々と引っかかる所や男女の恋心の揺れとか心情とかが分かって改めて良いドラマだな~と思いました。

達郎の過去の苦い経験からくるモテない男特有の自己肯定感の低さや度を越えた不器用な一途さや薫の中のどうしても忘れられられない元恋人への揺れる心情が、このドラマをドラマティックにしている由縁だと思います。

主題歌の「SAY YES」のイントロを聴くと一瞬で、あの当時の淡い気持ちが甦るので不思議です。

同年代や私より年上の方は昔を懐かしむ気持ちで、若い世代の方は平成の匂いを感じるつもりで観てもらいたい作品です。

それでは紹介していきます!

目次

概要

登場人物

あらすじ

感想

概要

脚本:野島伸司 主題歌:CHAGE&ASKA「SAY YES」

演出:光野道夫 石坂理江子 林 徹 

プロデューサー:大多亮 制作:フジテレビ

出演者:

武田鉄矢(星野達郎)浅野温子(矢吹薫) 江口洋介(星野純平)田中律子(矢吹千恵)

竹内力(沢村尚人) 浅田美代子(石毛桃子) 石田ゆり子(岡村涼子)

長谷川初範(真壁芳之・藤井克己)

2:登場人物

星野達郎〈42〉

勤続20年の建設管理会社の万年係長。今まで99回お見合いをして、99回断られている。

最初のお見合い相手には、結婚式当日に逃げられるという苦い過去も持っている。

両親を亡くしており20歳、歳の離れた弟の純平を大学に通わせながら働いている。

星野純平〈22〉

達郎の20歳離れた弟。弁護士だった父親の意思を継ぎ大学の法学部に通う大学生。

大学でアニメ同好会の会長をしていて、少年野球の監督もしている。

矢吹薫〈30歳〉

楽団で働くチェリストで、3年前結婚式当日に婚約者を事故で亡くすという心の傷を持っており未だに忘れられずに日々を過ごしている。

静岡県の浜松から夢を追って東京に出てきた。大学生の妹の千恵とマンションで二人暮らしをしている。

矢吹千恵〈20〉

薫の妹。純平と同じ大学に通っている。

薫と同じ楽団で働くバイオリニストの尚人に好意を寄せている。

沢村尚人〈27〉

薫と同じ楽団で働くバイオリニスト。

薫と千恵とも仲が良く、昔から薫に対して好意を持っている。

石毛桃子〈34〉

薫の親友で、楽器店を経営しながらピアノ教室も主宰している。

薫の亡くなった元婚約者とのことも知っていて、薫の心の傷にも寄り添う話相手。

岡村涼子〈23〉

達郎が勤める建築管理会社の受付嬢。

偶然、合コンの流れで純平の家に行き達郎とも顔見知りになる。合コン時、達郎に迷惑をかけたとお詫びの意味を込めて料理や洗濯の世話をする為に達郎宅に、しばしば訪れる様になる。

真壁芳之〈35〉

ピアニストで薫の元婚約者。3年前、結婚式に向かう途中に交通事故に遭い亡くなった。

薫には「縁起の悪いタイトル」と言われていたが「俺達には、関係ないさ」と笑って、好んで弾いていたのがショパンの”別れの曲”

その為、この”別れの曲”を聴くたびに薫は真壁との思い出に浸ってしまう思いでの曲となった。

薫に対してのプロポーズの言葉は「50年後の君を今と変わらず愛している」

藤井克己〈35〉

大阪の支店から東京本社に栄転してきた達郎の会社の上司で課長。

薫の亡くなった元婚約者の真壁と瓜二つで、出会ったばかりの薫と急激に惹かれ合う。

あらすじ

建築管理会社に勤める星野達郎は、誠実で努力家な男で20歳離れた弟を大学に通わせ養う42歳の万年係長。

人様に迷惑をかけないように生活しているのだが、どうも運がない。

今まで99回のお見合いを繰り返すが、全て断られてきた。

それでもめげずに、100回目のお見合いをした時運命の美女”矢吹薫”に出会う。

薫も心配する母親のセッティングにより、断れずに達郎とのお見合いに出向いていた。

薫は3年前に亡くした元婚約者を忘れることが出来ず、今回のお見合いも体裁だけで断るつもりで来ていた。

そんな事も知らない達郎は、自分には不釣り合いな美女とのお見合いを最後の恋にしようと薫へ猛アプローチをしていくのだが…

感想

それでは、「101回目のプロポーズ」を全話鑑賞した私の感想を述べていきます。

個人的な私の感想になりますので、気を悪くされる方もいるかもしれません(;’∀’)

ネタバレも含みますので、話の結末など知りたくないという人はドラマ鑑賞してから読んで下さい。

ではでは・・・

時代背景が平成の物語なので今現在だとストーカー染みて感じるかもしれないことを考慮に入れて、鑑賞すれば令和の現在でも楽しめる作品だと思います。

思春期真っ盛りの当時の中学生には、”これが真実の愛だ!”どんな男でも一途な愛を貫けば美女の心を射止めることが出来るんだ~!と本気で思わせてくれる作品でした。

この勘違いが非モテの考え方なんだと気付くのは、まだ先の事になるのですが (笑)

兎に角、達郎が一途で盲目。どんなに薫から酷い仕打ちや拒否を受けても怒る事も言い返すこともせずにただただ薫のことばかり想いその気持ちをストーレートに行動で表現します。

平成の恋はこんな感じだたのかなぁ。令和にお見合い相手に、こんな事したら即ストーカー認定されて警察呼ばれてると思う出来事もままありました。(笑)

だってお見合い後に電話で断っても直接会いに来ていきなりプロポーズしたり、断り文句で言った競馬にボーナス全部つぎ込んでってお願いも叶えたり、薫を追いかけて会社の車で静岡の実家まで迎えに行ったり・・・

挙句の果てには、「恋をしてその恋をした相手を失うのが怖いの」と言う薫の目の前で走ってるトラックの前に飛び出してあの名言

「僕は死にません!僕はにません!あなたが好きだから、僕は死にません!」

もう常人なら踏み出せないハードルを好きという原動力だけで軽々と飛び越えていくんだものビックリですよΣ(´∀`;)

何度断っても何度冷たくしても食い下がってくる達郎に、とうとう根負けした様な形で薫もプロポーズを受け入りるのだけどもここで登場するのが、元婚約者に瓜二つの藤井課長ですわ・・・

道端で死んだはずの元婚約者に瓜二つの男に偶然出会ったら、そりゃ運命感じちゃうのが女心でしょ!

しかも、その相手が達郎の直属の上司ときたものだ・・・脚本の野島伸二 鬼です

(ノД`)・゜・。

婚約してるのに薫の心が揺れていることを感じた達郎が、サイズの合わない指輪を薫に何度もはめようとするシーンには、心が痛みます。

桃子に今、薫が惹かれているのが藤井であること。死んだ真壁に瓜二つだと聞いた達郎は、薫が気持ちの確認の為に藤井と二人で行った薫が結婚式を挙げるはずだった教会へと向かうのですが、そこで藤井が薫にプロポーズをする場面に出くわすんです。

こうして達郎の100回目のプロポーズは見事に玉砕です( ;∀;)

しかも藤井課長とは、顔を合わせずらいと会社まで辞めちゃって

婚約破棄と無職のダブルパンチですよ、、、(;´д`)トホホ

しかし、幼少期から間が悪く何か事件が起これば犯人扱いされ親からも期待されずに育った自己肯定感の低い諦めグセのついている達郎は周りの励ましと薫がいつか言った「人は変われる」という言葉を胸に、どうしてもこの恋だけは諦めきれないと最後のチャンスを掴もうとチャレンジします。

薫と藤井の前に現れて、いつか薫に聞かれた”弁護士になる夢”を叶え

そしてまた、薫に相応しい男になって現れると宣言します。

フリーターをしながら勉強をして司法試験を受けた達郎は、行きつけのバーに薫を呼び出し

”別れの曲”を拙いながらも披露し、二週間後の司法試験の合格発表日に合格していたらあの教会に婚約指輪を置いておくという言葉を残して去っていきます。

果たして達郎は合格しているのか、薫はどういう結論を出すのか?

最後はどうぞ自分の眼で、ご確認ください。

このドラマの根本的なテーマは「人は変われる」だと思います。

あんなに今まで全ての事を諦めていた達郎も、死んだ恋人の事をいつまでも忘れられず新しい恋に臆病になっていた薫もこの101回目のプロポーズによって変わることが出来たんですから

これが100回目だったら叶わなかったでしょうし、きっと変わることが出来なかったと思うからです。

このドラマを観たあとには

あなたも失敗を恐れず何度だって挑戦しようと思える人に変わっているかも知れません

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